日本語教育支援

日本語教育シンポジウム:「日本語教育の現状と支援のあり方」

2014年12月17日に、ワシントン日本商工会(JCAW)とワシントン日本商工会財団(JCAWF)の主な活動の一つである、米国での日本語教育支援の一環として行ってきました、サクラグラントの成果報告を兼ね、Morgan Lewis & Bockius, LLPの会議室をお借りし、シンポジウムを、開催しました。

年末の多忙な、夕刻の開催にもかかわらず、たくさんの参加者にお集まりいただき、シンポジウムでは、グラントの授与校の先生方による、グラントの活用の成果と、教育現場で直面されている現在の日本語教育の課題について、活発な議論が行われました。

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プレゼンテーション資料


次世代の日米関係を担う人材を育成し、両国パートナーシップの基盤をより強固­なものにするため、日本語を話せる米国人を育成することは大変重要な課題になっています。そこで商工会財団では、米国での日本語教育を多面的に支援していくことで米国の若者に日本という国やその文化を知ってもらい、それを日本語学習への関心に繋げ、さらには彼らに日本語を活かしたキャリアを考える機会を提供するという、一貫した流れを持つ複数の事業を構築しました。これらについての活動状況を報告致します。

① サクラグラント

サクラグラントは、ワシントンDC地域(ワシントンDC、メリーランド、バージニア、デラウェア各州)、ニューヨーク地域(ニューヨーク州、コネティカット州、ニュージャージー州)にあるK-12レベルの公立、私立、チャーター、マグネットスクールの日本語教育や日本文化教育の支援を目的に設立されました。2013年は春以降、当該地域の学校からの応募、グラント委員会の審査を経て下記の31校に対するグラントが決定し、10月から下の表のとおり送金して参りました。2014年も5月に当該地域の学校等に対してグラントの案内を送り、6月に応募締め切り、9月にグラント委員会の審査を経て決定し、その後に送金という日程で進めていく予定です。

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今回は上記のグラントを授与された学校のうち、Eleanor Roosevelt HS(以下、ルーズベルト高校)におけるグラントの活用状況をお伝えします。

  • ルーズベルト高校は、メリーランド州の姉妹県である神奈川県の同県立横浜翠嵐高校と1982年より姉妹校になっており、同高校との交流事業にサクラグラントを活用しました。交流事業は、毎年20~30名の学生や教職員が交互に学校を 訪問し合い、一週間程の日程で授業や野外活動に参加、ホームステイを行うものです。
  • 当商工会財団は、2014年3月にルーズベルト高校で開催された交流事業の歓迎式典に招待されました。同校講堂に約300人の生徒が集まり、両校の生徒が劇やダンス、音楽を披露しました。ルーズベルト校の教頭と外国語担当教師によると、同校の外国語カリキュラムの中でも、日本語は人気科目であるとのことでした。また、横浜翠嵐高校との交流事業もルーズベルト校では伝統行事として定着し、歓迎式でのイベントに向けた準備から同校の生徒は盛り上がるとのことでした。
  • 人格形成期である高校生達の日米交流には、非常に大きな意味があります。今回の歓迎式をみて、その支援にサクラグラントは有効に活用できていることが確認できました。

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サクラグラントは2012年から始まり、 2016年まで5年間にわたって公募を続ける方針です。本グラントは全米日本語教師会などでも話題に上り、日本語教師の方々から感謝の声を多く頂いております。今後も商工会財団のWEB等を通じて、グラントを授与された学校や教師の方々から具体的な使い道などフィードバックを紹介する予定です。

② ワシントンDC日米協会主催「さくらまつり」日本語テントの設置

今年も引き続き、4月12日にワシントンDC日米協会(以下日米協会)が開催する「さくらまつり−ストリートフェスティバル−」の一角に、「Let’s Learn Japanese 日本語できます!」テントを設置しました。 本テントでは、例年同様「日本語できます」というおそろいのTシャツを着たボランティアが、ひらがな、カタカナ、漢字の由来、習字や日本のゲームなどを紹介し、来場者に日本語の面白さを実際に体験してもらいました。

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③ 日本語教育に関するシンポジウム・セミナー

日本語を学ぶ学生・日本語教師・日本企業の情報交換とネットワーキングの機会を設けるために、シンポジウムやセミナーなどイベントの開催について検討を続けています。昨年は特にイベントを開催しませんでしたが、今年は開催を目指したいと考えております。

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