日米知的交流支援

本事業では、 モーリーン&マイク・マンスフィールド財団の協力のもと、日米関係の将来像構築に向けた提言策定を目標に、米国の産官学で活躍する若手専門家を中心にした「進化と繁栄を共有するためのマンスフィールド財団タスクフォース(以下、タスクフォース)」を結成しました。

同タスクフォースは昨年6月6日、 キャピトル・ヒルで日米関係に対するビジョンの草案についての「中間発表会」を開催しました。草案の内容は、「現代日米ビジョンの構築」と題する提言書としてとりまとめられ、同年11月に日本語・英語の二カ国語で発表されました。提言の内容は、「日米両国の経済を強固で活力あるものにするため、先進的かつ戦略的な取り組みを行う」というもので、タスクフォースのメンバー7名による具体的な提言が掲載されています。

日本語版:http://mansfieldfdn.org/japanese-2/
英語版:http://mansfieldfdn.org/program/dialogues/u-s-japan-task-force/

同年11月29日から12月5日にかけては、トーマス・シーファー前駐日米国大使を含むタスクフォースの一行が、この提言書発表のため札幌・仙台・名古屋・大阪・京都・熊本の6都市を訪問しました。各地で政財界やマスコミとのディスカッションを行うとともに大学での公開セミナーを開催し、将来の日米関係について、積極的で建設的な議論を交わしました。

(参考)マンスフィールド財団の提言タスクフォースウェブページ
Mansfield Foundation Task Force on Crafting a Contemporary U.S.-Japan Vision for Shared Progress and Prosperity
公式サイト:http://mansfieldfdn.org/program/dialogues/u-s-japan-task-force/

こうして昨年末、提言書の完成、ワシントンDCおよび日本各地での発表会開催、並びに、米国の次世代で活躍する日本研究専門家への支援という成果を残して、本事業は成功裡に終了致しました。

皆様方のご尽力により、桜100周年記念事業としての知的交流支援は終了しました。しかし「桜」をきっかけとして私たちが撒いた「種」は芽生え、着実に成長を続けております。今後それをどのように育成していくべきなのか、ワシントン日本商工会財団として、これからも引き続き検討していきたいと思っております。

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